こんにちは!ハクヤクです。
僕は、50歳までにセミリタイアを目指しています。
主な投資先は株式ですが、セミリタイア直後に暴落に見舞われたらどうしようと不安です。
そこで、債券ETFであるLQDに、間接的に投資したいと考えています。
なぜ債券ETFなのか?
FIREを目指している方や実際に達成された方の本やブログを見ますと、「債券は不要!」「株の方が長い目で見ればリスクは小さい」という方が多くいらっしゃいます。
確かに、10年単位などの長い目で見れば、株の方が元本割れをすることもなく、リターンも高いことが過去のデータから解ります。
しかし、株にだけ投資していて、セミリタイア直後に資産が半分になってしまった場合、セミリタイア生活を維持できるのかという点に不安があります。
実際、リーマンショック後に株価が元の水準に戻るのには、5年程度の日数がかかっています。
50歳でセミリタイアして、55歳まで不安に駆られながら生活するのは、精神衛生上も良くないです。
一方、債券の方は、リーマンショック後も数ヶ月で元の水準に戻っています。コロナショックでも同様です。
理論的には、株式100%の方が、元本割れも少なく、リターンも高いのだと思いますが、40代の自分の年齢と、50歳でセミリタイアするという目標を考えると、債券を入れておく方が資産の変動も少なく、安心して眠れると思います。
また、債券の投資信託ではなく、債券ETFを選ぶ理由は、分配金が欲しいからです。
これまた、理論上は、税金の繰延効果で投資信託の方が有利であることは分かっているのですが、実際にセミリタイアして、暴落で資産が目減りしているときに、定期的に入ってくる分配金は、大きな心の支えになると思います。
数年間は、分配金で耐え凌ぎ、株価が元の水準に回復したら余力のあるセミリタイア生活を送ればいいのかなと思っています。
分配金をもらうのであれば、高配当株でもいいと思われますが、概して不況時は配当金が削られます。
場合によっては無配になることもあるでしょう。
現にコロナショックでは、減配・無配となった企業も多くありました。
その点、債券であれば、(国や会社が倒産しない限り)当初約束した利子は支払われますので、分配金の面でも株より安定感があると思います。
「平時の株、有事の債券」といったところでしょうか。
LQDとは?
LQDとは、iシェアーズという米国の運用会社が出しているETFで、米ドル建ての投資適格社債に投資できるETFです。
投資適格とされる格付けがBBB以上の社債1500銘柄以上に、この1本のETFで投資できます。
格付けというのは、投資先の安全性を格付会社が設定しているものです。
安全性の高い方から、AAA、AA、A、BBB、BB、B、CCC、CC、Cなどと設定されています。
投資適格といっても、BBBが半分を占めていますので、それなりにリスクをとった運用のようです。
個人で、BBBの社債に投資すると、万が一、その企業が倒産してしまった場合は、社債が紙くずになってしまいますが、LQDであれば、1500社に分散されているので、安心して投資できます。
投資先は、景気敏感である銀行業が4分の1も占めています。
これまた、結構なリスクだと思いますが、株と異なり利回りは決まっていますので、少しは安心かと思います。
個人的には、暴落時のクッションにしたいので、もう少しディフェンシブ銘柄が多い方がいいです(そうすると利回りが下がるのでしょうがw)。
債券の残存期間が20年以上のものが3割あります。
残存期間が長い方が利回りが高くなりますが、その分、リスクもありますね。
格付け、投資先の業種、残存期間を見ると、債券の中では比較的リスクは高いのかなという印象です。
なぜLQDに投資するのか?
債券に投資すると言っても、国債や社債など、様々な種類のものがあります。
この中でも僕は、①比較的リスクが小さい、②利回りがそこそこある、という二つの理由から、米国ETFであるLQDに(間接的に)投資したいと考えています。
この中で、投資適格とされるものは、BBB以上の比較的安全な債券です。
(先に述べたように、中身にはそれなりのリスクがありますが、株式に比べれば安全と言えます。)
逆に、BB以下は、ハイイールド債やジャンク債と呼ばれ、利回りは高いのですが、その分、リスク高い債券となっています。
大体のイメージですが、米国債が利回り1%、投資適格債券が2.5%、ハイイールド債が5%といったところでしょうか。
ハイイールド債の方が利回りが高く魅力的ですが、暴落時には大きく価格も下がります。
かといって、国債だけに投資していると、利回りが低くちょっと物足りません。
したがって、リスクとリターンを比較した結果、中程度のLQDがちょうど良いのではないかと思いました。
【1496】を使って日本円でLQDに投資
【1496】は、東証に上場しているETFで、日本株と同じように購入できます。
中身は、LQDです。
つまり、東証でお金を集めて、LQDを購入するETFです。
一手間かかる分、LQDを直接購入するよりは、コスト(信託報酬0.308%)がかかります。
LQDの信託報酬0.14%と比べると、ちょっと高いです。
でも、LQDは、米国ETFですので、購入するためには円をドルに替える必要があります。
ちょっとめんどくさいです。
また、LQDは、1口130ドルくらい(2021年6月現在)ですので、1万円以上必要です。
ちょっと1口あたりの金額が高いです。
そして、LQDは米国ETFですので、ドルで分配金が支払われます。日本で使う場合にはドルを円に替える必要があります。
これも、ちょっとめんどくさいです。
僕は、LQDをセミリタイア後の暴落時の守りの資産として位置付けています。
株価が暴落して、投資信託の評価額が半減したときに、LQDからの分配金を日本円でもらい、急場を凌ぎたいです。
また、ちょっとお金があるときに、ちょこちょこ買い集めておきたいので、1口あたりの金額は少ない方が理想です。
この点、【1496】であれば、東証ETFなので日本円で買えますし、分配金も日本円でもらえます。
1口あたりの金額も2500円程度(2021年6月現在)とお手頃です。
お金があって、手間暇をかけられる人は、LQDを直接購入でもいいと思いますが、僕はめんどくさがり屋なので(笑)、気軽に買える【1496】でいいかなーと思っています。
為替ヘッジが付いているので、これまた余計なコストがかかりますが、世界的な暴落時には、為替ヘッジが付いている方がいいのかなあとも思います。
いずれにしても、あくまでメインは株式の投資信託なので、暴落時のクッションとして、ちょこちょこ買い集めておきたいです。