「1億円の貯め方」の読感

【05】セミリタイア・FIRE

おはようございます。ハクヤクです。

Twitterでも著名な絶対仕事辞めるマンさんの著書「1億円の貯め方」を拝読しました。

いわゆるFIRE本と違って、著者の壮絶な半生が綴られており、とても興味深く読ませていただきました。
未読の方には是非おすすめです。

詳細は、もちろん、実際に本を読んでいただくのがいいと思います。Twitterやブログでは得られない、やはり本というのは良い媒体ですね。

著者と同時期に就職したので、時代背景も「分かるわ~」と思いながら読み進めさせていただきましたので、個人的な感想をまとめさせていただこうと思います。

「就職氷河期」という時代

諸説あるようですが、「就職氷河期」とは、バブル崩壊後の就職難を指し、概ね1993年から2005年に学校を卒業し、就職活動を行った世代の時期に当たります。

僕が就職したのは2003年ですので、ドンピシャですね。

就職氷河期は、有効求人倍率が1を下回っていました。2003年は、0.64倍です、ほぼ4割が就職できないというとんでもない時代ですね。

ちなみに、昨年(2023年)は、1.31倍です。この20年で状況は一変しましたね。

2003年当時は、僕の周りでも正社員として就職できなかった人もいました。就職できた人も、何十社と落とされている人もいましたね。

僕は、幸い、正社員として就職できましたが、著書も書いているように、「昭和」の香りが色濃く残っている職場でした。

例えば、新人は勤務時間開始30分前にくるのが当然、朝来たら、先輩方の机の雑巾がけとごみ箱の中のごみの片づけ(中には、触ってほしくないという人もいるのでその人のは触らないとか暗黙のルールあり)、朝のコーヒー淹れ(我が社はお茶出しではなく、コーヒーでした。)などなど、業務外の雑用は新人の仕事でしたね。

新人も僕一人だけでしたので、愚痴を言い合う相手もいなく、2個上の先輩は、やれやれ、ようやく雑務から解放されたぜって感じで、先輩面してましたね。

しかも、初任給は17万円くらいだったかなぁ。なんだかんだ控除されて、手取14万円くらいだった気がします。僕はアパートを借りていたので、生活はカツカツでした。

幸い、深夜までの残業はなかったですが、平日は19時~20時くらいまでで、残業代は満額ではなかったです。あと、休日出勤もたまにありました。

今から考えると、だいぶアレな職場ですが、たぶん当時ではまだマシな職場だったのではないでしょうか。

節約・先取り貯金

著者の節約は、ほんとすごいです。真似できません(笑)。読み物としては、面白く読ませていただきましたが、自分がその生活ができるかというと、絶対にできません(笑)

僕は、節約はあまり意識的にはしていなかったのですが、なんせお金がないので、弁当は持参していましたね。

たしか、家賃を含めて、月10万円くらいで生活していました。当時は、投資はしていなかった(投資というものを知らなかった)のですが、口座引き落としで先取り貯金はしていました。たぶん、将来家を買いたいなというのが動機だった気がします。先取り貯金をする体質は、その後の生活にも生かされていますので、この点は良かったなと思います。

当時は旅行が趣味だったので、旅行にもけっこうお金を使っていましたね。まあ、独り身だったので気楽なもんです。

アパートは、築40年くらいで家賃が4万円の6畳和室+台所でした。バス・トイレ別は、こだわりがあったので、そこだけは妥協しませんでした。洗濯機置き場は外でしたね。雨の日はどうやって洗濯していたのかなぁ(笑)

平日は家に帰ると20時とか21時だったので、コンビニ食でしたね。休みの日は、割と自炊していました。朝ごはんも自炊でした。僕は朝ごはん食べないと活動できない体質だったようです。

通勤が1時間くらいかかっていたので、職場の近くに引っ越せば良かったのになと思います。ただ、転勤が頻繁にあるので、引っ越しがめんどくさかったのかなぁ。

いちおう正社員なので、給料はちょっとずつ昇給していきました。でも、昇給分は先取り貯金を増やし、生活費は変えていなかったですね。この点は良かったと思います。

投資をしていれば、今頃億万長者だったでしょうが、当時はネット証券はなかったですし、大手証券の取引手数料もバカ高かかったので、若造が投資するような環境ではありませんでした。ほんと、今はいい時代ですね。

FIREに向けて

著者はすでに資産1億円を達成されておりますし、投資もされているようですので、FIREできると思うのですが、節約生活を楽しまれている?ようですので、まだ退職されないのでしょうか。

でも資産1億円あると、いつでも辞められるという心の盾ができるので、ブラック企業でもがんばれるのでしょうね。

僕も、著者ほどのブラック企業ではないですが、というかだいぶホワイトですが、資産があると、退職というカードが切れるのでいいですよね。

たぶん、独り身であれば、退職できるくらいの資産規模になってきましたが、子供がまだ小学生、中学生なので、もう少し耐えたいと思います。資産が増えてきているので、出世をする必要はなく、評価も気にする必要はなくってきたので、その点は気楽です。自分の仕事だけやっていればいいやという気持ちです。

50歳までに1億5000万円を貯めて、FIREしたいなというのが、今の目標です。

50歳であれば、年金受給開始までに15年(前倒しすれば10年)ですので、比較的期間も短いですし、年金保険料支払い期間も比較的長期ですので、もらえる年金もある程度の額になると思います。

また、50歳になれば、子供の学費もある程度目途がついていると思いますので、よい頃合いかなと。

ですので、あと6年くらい、頑張りたいと思います。

ではまた!

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