こんにちは、ハクヤクです。
今年(2022年)の株式相場は不安定ですね。
ただでさえ、利上げなのに、戦争まで起きるとは、、、。
ということで、安定を求めています!
AGGとは?
AGGとは、米国最大手資産運用会社ブラックロックが運営する米国債券FTFです。
正式名称:iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF
その名のとおり、米国の債券市場全体に、これ一本で投資できます。
ここで言う債券とは、米国債、米国政府関連の債券(政府の保証があるようです)、社債などを指します。
債券は、一般的に株式より価格変動が少なく、値動きも逆相関があるので、株式のリスクヘッジになり得ます。
AGGのメリット
安定性が高い
まずは、安定性が高いことが最大のメリットです。
このチャートは、AGG(赤)と S&P500(青)のコロナショック付近の値動きを比較したチャートです。
S&P500は、直近高値から30%下落していますが、AGGは、5%ほどの下落で収まっています。
また、その後も3カ月程度はS&P500を超えるパフォーマンスを出しています。
債券はショック時に安定性を発揮しますね。
広く分散されている
AGGは、約9600銘柄もの債券が一つになったパック商品です。
債券には格付けがあり、BBB以上の格付けのものを『投資適格債』といいますが、AGGはその投資適格債のみに投資しています。
個人で米国債や社債を購入しようとするとハードルが高いですが、AGGなら米国株と同じように気軽に購入できます。
また、広く分散されているので、ある会社が倒産して社債が不渡りになったとしても影響は軽微です。
個別の社債を購入しようとすると100万円単位の資金が必要になります。
その会社が倒産してしまったら目も当てられないですよね。
経費率が東証ETFより安い
AGGの経費率は『0.04%』と破格の安さです。
東証上場のETFで米国債券全体に投資するETFはないので、米国債ETFと比較します。
【1656】((iシェアーズ・コア・米国債7‐10年)の経費率は、0.14%ですので、AGGは約3分の1という安さです。
毎月分配金がもらえる
東証ETFの分配金は年2回であることが多いですが、AGGは、なんと毎月分配金がもらえます。
しかも、なんちゃって毎月分配型投資信託とは違い、元本は棄損しません。純粋な利益の分配金です。
最初のうちは少額ですが、保有口数が増えるにしたがって毎月の分配金も増えていくので、楽しみですよね!
AGGのデメリット
値上がりが期待できない
債券全般に言えることですが、債券は、基本的に値上がりしません。
ここは、株式が暴落したときのリスクヘッジと割り切って投資するしかありませんね。
米国に集中している
AGGは広く分散投資されているとはいえ、米国の債券に集中投資していることになります。
ですので、米国経済が傾いた時には、資産が減ることにはなると思います。
しかし、現状で米国以上の経済大国はありませんので、しばらくは大丈夫かと思います。
二重課税される
AGGは米国ETFですので、分配金に現地課税がされます。
米国で10%税金が引かれた後に、日本で約20%税金が引かれますので、手元に入ってくる分配金は7割程度です。
確定申告で外国税額控除を使えば、多少は還付されますが、僕の収入では3割の還付でした。
また、FIRE達成後は、そもそも給与にかかる所得税がなくなってしまいますので、外国税額控除も使えなくなってしまいますね。
利回りは高くない
AGGの利回りは、1.8%(2022.3.29現在)と、それほど高くはありません。
高配当ETFと比較すると、少し物足りないですね。
【VYM】2.3%
【HDV】2.8%
【SPYD】5.9%
AGGかBNDかBND
米国債券全体に投資するETFには、【BND】という銘柄もあります。
こちらは、【VTI】などで有名なバンガード社が出している債券ETFです。
中身はほぼ同じなので、【AGG】か【BND】のどちらに投資してもよいと思います。
【BND】の経費率も0.04%ですので、ほぼ同じです。
(なお、0.035%と書いてあるサイトもありました。まぁ大差はないですね。)
【SBI証券】買付手数料無料の米国ETFが変わります!でも記載しましたが、AGGは2022年4月1日から購入手数料が無料化されますので、僕はAGGの方を積み立てていきたいと思います