毎年、おいしいお米を送ってくださった【田中精密工業】さん。
残念ながら、株主優待改悪です。
昨日、最後(?)のお米が届きました!
よく噛み締めて(いろいろな想いも(笑))、おいしくいただきたいと思います。
株主優待の内容(変更前後)
変更前後の株主優待の内容は、以下のとおりです。
変更前は、100株(コロナショック前で約8万円)で、富山県産コシヒカリ3kgと2Lの天然水がもらえました。
お米は美味しいし、買いに行く手間も省けたので、とても重宝していました。
残念ながら、今回の改悪で、500株からと一気に5倍の株数が必要になってしまいました。
せめて、300株とかにならなかったんですかねぇ…。5倍って…。
現在の株価が600円弱なので、約30万円の投資が必要です。
30万円投資して、お米3kgでは、割に合わないですね。
高配当株でも探してきます…。
変更の理由にいまいち納得いかない。
株主優待の内容が変更された理由は、以下のとおりです。
新型コロナウイルスの流行により、収益が悪化するのは仕方がないことだと思いますし、会社を維持するためには、株主優待の見直しもやむを得ないと思います。
ただ、いまいち納得がいかない部分が…。
「当社株主数は、2020 年3月末現在7,700 名を超え、」
とのことで、株主優待に惹かれた方も多くいたと思いますが、株主数が増加したことは基本的に良いことだと思います。
「株主優待制度に係る費用は、諸経費の高騰等もあり年々増加している」
確かに、消費税増税や配達費用の増加など、諸経費は高騰しています。
「その目的、株主様への利益還元の公平性ならびに、株主配当と株主優待のバランスを総合的に勘案」
配当と優待のバランスを総合的に勘案することは大事です。
ただ、100株を500株にすることが、果たして「利益還元の公平性」に寄与するのでしょうか?
この変更だと、100株保有している株主は優待がもらえず、500株保有している株主は優待がもらえるという逆に公平性に反することになってしまうのではないかと思います。
それであれば、いっそのこと株主優待を廃止し、株主優待にかけていた費用を配当に回すことのほうが「利益還元の公平性」に寄与することになるのではないでしょうか?
なお、この改悪発表後、株価は大きく下落し、コロナショック時と同程度(1株600円弱)で推移しています。
個人投資家の失望がうかがえますね。
≪配当実績≫
2017.3 8円
2018.3 12円
2019.3 12円
2020.3 5円
配当実績も上記のとおりであり、利回りは1%もありませんでした。
優待銘柄には注意が必要!
今回の改悪のように、株主優待銘柄には注意が必要です。
コロナショックで実感したのですが、企業によっては、業績が悪化すると株主優待を真っ先に切るところがあります。
(もちろん、頑張って維持してくれる企業もあります。そういう企業は応援したいですね!)
株主優待がなくなるだけならまだしも、株主優待がなくなることで株価自体も大きく下落してしまい、売るにも売れない(いや、諦めて損切りしたほうが賢明)状態となってしまいます。
まさに、泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目状態です。
こういう点が、日本企業は株主の利益を第一に考えていないんだなぁと思いました。
米国企業は、社員を解雇してでも配当を維持していましたので、風土の違いというか、考え方が全く異なっているのだなと思いました。
(働くほうとしては、日本の方がいいですかねぇ←自分も日本的な考え方ですね)
今回の改悪を教訓として、今後の投資方針に生かしていきたいと思います!
身銭を切ったお勉強でした!!